唐突ですが、少し前からなぜ桐生に映画館がないのか?と考えています。思った、考えた、考えすぎてなんか腹たってきた、という感じです。かなりポテンシャルのある街になっていると思うのです。
群馬県桐生市に「st company KIRYU」というセレクトショップさんがありまして、過去に買い物をしたことがありました。北関東方面におでかけしている際にその話題になり、このまま行ってみようかという流れになりまして。50号をひた走り、数年前の記憶を辿りながら市営?のパーキングに停めてショップにイン。結局お買い物はしませんでしたが、スタッフさんとおしゃべりさせていただき、良い時間を過ごせました。こうした時についつい「このあたりの方はどこに映画を観に行かれるんですか?」と聞くのですが、太田や伊勢崎、高崎まで行く方もいるとのことでした。
ちょっと街歩きでもしようかと散策していると、ボドゲカフェはあるわ、シーシャバーはあるわ、リッチ系バーガーのお店はあるわ(これは知ってましたが)で、若い人たちがお店をやっている感じがします。そういえば先ほどのstさんで『若い人が移住してきてて、市もそれを勧めてるみたい』と聞いたとおり、見かけるショップのデザインやコンセプトに若い方達の感性が漂っています。そうこうしているうちに古着屋さんを発見!見渡してみると、あちこちに古着屋さんぽい外観が。ひとまず一軒はいってみたのですが、スタッフさんも若くセレクトも完全に現代的な古着屋さんのそれでした。何十年とやっているお店ではなく、新規にオープンしたようです。
会話は割愛しますが、やはり桐生市は移住者の呼び込みに積極的なようで、なんと古着屋さんは7軒もあるそうです。カフェはもちろん駅前には薪サウナのお店もあり、ああこれは1日過ごせるな、と思いました。実際ショップまわりしている人たちも多く、クルマで来て買い物してゴハン食べてと、楽しく過ごせそうです。近くに動物園もありますしね。個人的な感想ですが、桐生は感性を刺激する過ごし方ができる街になりつつあるんだなあ、と思いました。
そうなると思うのは、みなさん映画はどうしてるの?です。もちろん古着屋さんでも「よく行く映画館」についてヒアリングしたのですが、太田や伊勢崎かなあとのことでした。お客さんには映画好きがとても多く、単館系の作品は高崎まで行っているようでした。うーん、街歩きの最中から感じていましたが、もう街がミニシアターを欲している感じがしてならんのですが…。
帰りの車中、映画にまったく関係な仕事をしている友人に「桐生のポテンシャル」「桐生でミニシアターをやるには」「収益メカニズムを緻密にデザインして市が応援してくれればイケる」などずっと話しておりました。友人はよくつきあってくれました(ごめん)。
いろいろと妄想がはかどってきまして、今はそれを一度まとめてみようと思っています。シアターパスは映画館向けのフルシステムですが、収益性をよくすることを目的に機能を揃えています。どうやらそれがあまり伝わっていないのでは?と思っていて、これからは伝え方のコンセプトを変えようとしています。その話し合いのなかでも感じていたのですが、シアターパスはもっと開業支援にフォーカスしたほうがいいかも、という考え方です。
今回の桐生散策で考えたことは、シアターパスがミニシアター開業支援に力を入れるというアイデアと同軸にあります。近々、資料をまとめてアップしたいと思います。