Webの決済手数料など

費用について

シアターパスでは、通常の映画館業務をするために必要なアプリがセットになっていまして、それをシステム/サービスと呼んでいます。今後に券売機などの対応もしていく予定で、開発はすすめています。首尾よくリリースできましたら券売機用アプリもシアターパス一式に含まれるようになります。これらのアプリはみなWindowsPCで動くもので、窓口用PCや券売機、発券機用のハードはご用意いただきます。ゆえに「初期費用ナシ」で「最短で1週間で運用開始」と紹介しているのですが、一式に含まれるものの中には例外的にランニングコストも契約も必要となるものがあります。それがこのポータルであり、本部でWeb予約システムと呼んでいる部分です。

Web予約システムではクレジットカード決済が利用できますが、これには本部指定の決済代行会社とご契約いただきます。決済代行会社ではVISA、Master、JCB、AMEX、DINERSの5ブランドに対応していまして、それぞれに決済手数料を設定しています。劇場側からすると1枚あたりのチケット代金から数%の手数料が差し引かれる計算になるわけですが、シアターパスではかなり手数料を下げてもらっています。
この手数料が差し引かれるのを好まない方もまだいらっしゃるようですが、Web予約システムは24時間365日販売しつづける自動販売機ですので、その販売にかかるコストの観点からすれば納得できるはずです。窓口であればその場にいる人間が売るしかないわけですが、Webは一晩中いつでも販売してくれるわけです。Web予約システムにかかるコストは販売人件費だと思うとしっくりきます。もちろんチケットだけでなく会費の支払いも処理してくれますし。
ご注意いただきたいのは、Webでの決済処理時にはトランザクション費というものがかかりまして、これも決済代行会社で単価が異なります。キャンセルや払戻という言葉も、決済代行の世界では取り消しなのか返品なのかでトランザクション費のかかり方が変わります。このあたりは初めてWeb予約システムを導入される劇場様にはピンとこないところもあるので、シアターパスではシミュレーション表を用意してケースごとにかかるコストの説明をさしあげるようにしています。

【Webでのチケット販売時にかかるコスト】
チケット単価:1,800円
 - (チケット単価 x 決済手数料%)円
 - (トランザクション費)円
 = 差し引かれた分は月ごとにまとめて決済代行会社より振り込み

余談ですが、Web予約システムは未定だけどキャッシュレス決済には興味があるという劇場様もあるかと思います。キャッシュレス決済は、クレジットカード、コード決済、電子マネーといった複数の決済手段をまとめた決済代行サービスとの契約が必要です。前出のような決済手数料とトランザクション費がそれぞれにかかりまして、調べていくとみなさん「意外とするんだなあ…」と思うことでしょう。そうした場合には気持ちを切り替えて、窓口で現金販売する以外にはコストがかかるんだな、と認識を新たにすることをオススメします。

とても個人的なことを書かせていただきますと、窓口や券売機でのキャッシュレス決済導入というのは現金手売りよりも(差し引きコストがあって)単価が下がってしまう上に営業時間中しか利用できません。入金もまとめて来月以降になるためキャッシュフローが悪くなります。お客様的にはペイ系の決済や交通系ICで払えると便利かもしれませんが、便利だからって一人で来て3枚余計にチケットを買ったりはしないわけで、提供した利便性の割にはリターンが少ないような…。その点Web予約システムは自動販売機であり、閉館中でもずっと売り続けてくれますので、まずはWeb予約の導入からはじめたほうが良いと思います。

Webの決済手数料について説明するはずが、話が「Web予約システムのすすめ」の方向に流れてきてしまいました。これは別で書こうと思います。

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