Web予約/決済に関するQ&A

使い方について

おかげさまで劇場様とお話しする機会も増えてきました。まだシステム未導入の劇場様は、まずはWeb予約/決済について知りたいこと・気になる点があるようです。こちらも10年も映画館システムの開発と提供をやっている経験を活かして、2023年下半期現在の率直なコメントを書いてみました。

Q.キャンセルは機会損失にならない?

A.これが意外とそうではないのです。シアターパスの場合は、クレジットカードによる事前決済ですので来館されなければそのまま決済されます。予約のみの当日窓口(現金)払いなどではリスクもあるでしょうが、シアターパスはその懸念があって採用していません。そのケースではなく、気軽にマイページからキャンセルできることでの売り逃しを心配されているのであれば、「それほどでもない」と回答したいと思います。過去システムでのアンケートでは「キャンセルできるとわかっているので気軽に予約できる」「無理目の予定でもキャンセルできる安心感で予約するクセがついた」「キャンセルすると申し訳ない気持ちになるので、また行く」といった肯定的な意見ばかりでした。方針なのかサービスなのか、キャンセル可否は経営判断だと思いますので、状況に応じて変えていけば良いのではないでしょうか。なお、シアターパスではお客様のマイページからキャンセルできるか否かを設定可能です。

Q.常連さんは困らない?常連さんがどう反応するか心配

A.むしろ常連さんが積極的に利用してくれている印象あります。なぜなら自分の好みの席が取れるからです。常連さんはその劇場の有料会員様であることが多いので、シアターパスの機能である有料会員先行予約などの恩恵をフルに活用している印象ですね。常連さんは、いわばその劇場のサポーターでもあります。劇場が導入した制度やサービスについては積極的に常連さんを巻き込んであげるべきだと思います。
(こんなことを書いては怒られるかもしれませんが、来館頻度の低い方のほうが劇場側の変化に好意的ではないようです)

Q.うちはシニア層が多いので利用する人が少なそう…

A.そんなことはありません。10年前もそういう懸念は聞かれましたが、結論から申し上げると「使う人は使うし、苦手な人は窓口で買う」です。前者のほうの割合がどんどん増えているのは確実です。映画鑑賞は目的来館ですので、便利で良い席が取れるとなればそちらにシフトされるシニアの方は多い印象あります。70代でもスマホから予約してクレカ決済、窓口ではPayPay等でのコード決済という方はたくさんいらっしゃいます。いまシニアで映画を積極的に観にくるようなITリテラシーも高めですね。

Q.まず何がメリットなのか???

A.たくさんあります。Web予約システムは必須の時代へでも書きましたが、窓口よりも販売効率が良いこと、人為的ミスによる機会損失がないこと、などなどいろいろありますが、ヒトコトで言えば「販路拡大」でしょう。販売機会の創出とも言っていいと思います。Webで予約/決済ができることで既存の商圏以外から来館されるお客様が増えるのは確実で、これは導入された劇場様すべてで起きていることです。

Q.満席になることはないから不要かな…

A.それではWeb予約/決済を導入して、満席を目指しましょう。満席ゆえに鑑賞できない方が出てくるのは心苦しいですが、映画を作る側にとっても劇場側にとっても、その作品を鑑賞された方々にとっても嬉しいイベントとなり、記憶に残ります。常連さん達はきっともっと嬉しいと思いますよ。個人的なことではありますが、映画館は賑わっているほうがいいし、映画は大勢で観た方がおもしろい、であってほしいと思います。Web予約/決済があれば、遠くからでも人を呼ぶことができますし、満席になるような販売状況でも破綻することなく迎えることができます。混まないから大丈夫と考えていらっしゃるなら、人気があって混雑しているけどスムーズに鑑賞できる劇場をWeb予約システムで目指してみませんか?

Q.座席状況が見えてしまうことがちょっと気になる

A.シアターパスの場合は、アカウントを持っている方がログインした状態でないと座席状況が見えません。その点では購入意思または来館するつもりのある方にしか見えないので、問題ないと考えています。「行ってみなければ席があるかわからない」は話題にはなるかもしれませんが、お客様目線では「席があるかわからないのに行けない」なわけです。座席状況を確認して余裕があることがわかったら、Web予約/決済をしないで来館するお客様もいます。これはお客様にとって必要なサービスなのだと理解してください。

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